福岡市で遺品整理・生前整理・空き家片付けをを行っている業者「アークサービス」です。
今回は時代の変化を身にしみて感じた事例の紹介です。お仏壇の処分をどうすればいいのかお悩みの方はぜひご覧ください。
ご相談内容
「遺品整理をお願いしたいんですが、団地の3階、3DKでなにも整理してない状態からだといくら位かかりますか?」
やけに詳しくそうお問い合わせいただいたのは声の感じから30代の男性。更に続けて、
「実は2社ほど見積もりに来てもらったんですけど、電話の内容と実際の見積もりが違いすぎて本当に困っています」
「電話で内容を伝えていても、3倍くらいの値段を言われてとてもではないですけど払えません」
「御社ではいくらくらいになりそうですか?」
なるほど。すでに相見積もりをされているようで、ある程度遺品整理の知識をつけてあるようでした。
ただ、弊社でもそうなのですが、遺品整理はかならず現地見積もりをしないといけません。「間取りは3DKです」「戸建てで4部屋あります」と言われても、その内容(遺品の量、その他ご希望)は一つとして同じ現場はないからです。
同じ3LDKでも一部屋あたりが広く、ものも多ければその分処分料や手間賃がかかりますよね。
とはいえ、電話の見積もりと実際の見積もりが3倍というのは少々あくどい気もしますが・・・
相談者様には、3DKだとこのくらいの値段帯が多いとお伝え(もちろん量によっては安くもなるし高くなることをご説明)し、実際に現地見積もりをさせていただくことになりました。
お見積り
現場の城南区にある団地はふるさが目立つ建物でした。また、古い建物特有の狭い階段、低い天井で搬出が少々厄介です。
現場についたと同時に依頼主様も到着。さっそく中を見せていただくことになりました。
家具家電の量、タンスの中、食器の量、押し入れや納戸の中、水回りなどすべて確認しましたが、ごく平均的な物量です。電話でお伝えした料金とほぼ変わらない料金で遺品整理可能です。
これに加えて、ここではお仏壇もありました。
最近はお仏壇を処分したい方が多いため「どうされますか?」とお聞きすると、当然のように「処分してください」とのこと。
さらに「ご供養もされますか?」と尋ねてみます。すると、、、
「?」
「供養ってなんですか?」
と、なんのことだかわからないご様子。実は仏壇を処分する際の供養をご存じない方は多いんです。若い方ならなおさら。ここで少しご説明をさせていただきました。
「供養っていうのは、お仏壇に宿った魂を抜いてただの箱に戻すことなんです。御霊抜きともいうんですが、ほとんどの方は仏壇を処分するときにされています」
「仏壇をお寺に持っていって、お坊さまに御霊抜きしてもらってから処分するんですよ」
「ただ最近は無宗教の方が増えてきたのかしない人もいらっしゃいますが、どうしましょうか?」
すると、
「そのまま処分してもいいんですか?」
「できるだけお金がかからない方向でやっていただきたいです」
とあくまでドライ。弊社としては依頼主様のご希望が第一優先ですので、今回は供養をせず処分することになりました。
改めて料金を算出。
他社様よりはやすいとのことでしたが、予算はオーバーしているとのこと。ただ弊社としてもこれ以上の値引きはできません。料金のことに少し引っかかっておられましたが、最終的にはご依頼いただけることになりました。
作業内容
依頼主様ご希望はとてもシンプルでした。「貴重品以外すべて処分」です。必要なものはすべて運び出しているため、自分で探しきれなかった貴重品だけ探してほしいとのこと。
作業は2日間を予定していましたが、一切を任せるとのことで、鍵だけお預かりして作業に臨むことになりました。
作業はいつもどおり捜索しながら進めていきます。タンスの中はひとつずつ確認しながら貴重品を探していきます。写真などの思い出の品も多数出てきましたが、依頼主様は「全部いりません」とのことで後ろめたさを感じながらも処分です。(う~ん、ドライ!)
最終的に出てきたのは、古い通帳、印鑑、アクセサリーが2点、現金1000円程度、です。
3階からの搬出が大変でしたが、予定通り2日間で完了。お掃除まで全部屋行い、依頼主様に確認をしていただきました。
「自分では無理でしたので助かりました」とのお言葉をいただき、城南区の遺品整理はすべて終了です。
ちなみに、今回のケースのように供養をせず仏壇を処分することは多くなってきましたが、処分する際の後ろめたさは今だに感じます。やはり供養を行い処分したほうが気持ちがいいですよね。
もしご覧のあなたが遺品整理をお考えであれば、仏壇はもちろん、思い出の品なども供養を行い処分することができますので、ぜひ検討してみてください。ご相談だけでもどうぞ。