福岡県行橋市で遺品整理・生前整理を行っているアークサービスです。
遺品整理のご依頼をいただき、依頼主さまと一緒に作業をすることはとても多いです。そんなときよく耳にするのが、「親が生きているうちにきれいにしてあげてればよかった」という言葉です。
なぜこのような言葉が出てくるのか、その理由をご覧ください。
ご相談内容
「私は今神戸に住んでいて、今度の実家の遺品整理をしたいと考えています。行橋市なんですが大丈夫ですか?」
「父の一人暮らしだったんでかなり散らかっています。そんな状態でもいいですか?」
もちろんどんな状態でも大丈夫です。高齢の一人暮らしで部屋が散らかるのは、ある意味仕方のないことだと思っています。
そんなことをお話ししたのですが、
「いえ、私がずっと帰ってなくて、父をほったらかしにしてしまったのがいけなかったんです」
「あー、こんなことを業者さんにいっても困りますよね。わかりました。一度見ていただいていいですか?」
とのことで、現場を確認させていただき、お見積りを行うことになりました。
遺品整理見積もり
今回依頼主様は1週間の休みをとっておられ、その間になんとしても終わらせたいとのこと。その初日にお伺いすることになりました。
現場は車が一台なんとか通れるほどの幅しかない道路に面したアパートでした。そこの1階が今回の現場です。ここで依頼主さまとご挨拶。
「本当に散らかっていますけど、どうぞ」
「まだ何も整理できてなくて・・・」
そのように言われる部屋の間取りは2DK。部屋の様子は以下のような状態でした。
たしかに乱雑ですが、特段多すぎる量でもありません。依頼主さまの元自室も確認させてもらいましたが、こちらも物置になっているということもなく一般的な物量です。
2トン箱車1台、1日で整理、搬出が可能です。
しかし依頼主様は、
「こんな状態で一人暮らしさせていたかと思うと自分が嫌になってしょうがありません」
「なんでもっと早く住みやすいように片付けてあげなかったんだろう」
と後悔しきりです。このような環境で父を一人にしてしまったことに自己嫌悪されていました。
弊社からは「完璧に世話をするのは不可能なこと」「今は遺品整理を前向きに実行すること」をアドバイスさせていただきました。
また、お見積りに関しては、4~5時間で終わる作業内容のためお安くすることができ、ご納得いただいた上で正式にご契約となったのでした。
作業内容
作業は依頼主さまと共同で進めていきます。明らかなごみは次々に搬出。判断がつかないものは一点一点確認しながら要不用を仕分けていきます。共同で作業を行うと、満足度の高い遺品整理ができるのです。
「使えるものは使いたい」という依頼主様のご希望により、この現場では残したいものが多くでました。
その他のご希望として、
- 貴重品はないと思いますけど一応探してください
- アルバムや写真が見つかったら教えてください
とのご希望で、期待に添えるよう頑張らせていただきました。
作業は1日で完了。以下のようになりました。
一部の家具家電は依頼主様の自宅で使うことになりましたので、ひとまずそのまま。右に写っている箱詰めしたものは不用品ですので弊社で回収させていただきました。
貴重品は1200円ほどの現金を発見。アルバム、写真もすべて依頼主様にお渡しすることができました。
最後に依頼主さまは、
「あっというまに終わるんですね。ありがとうございました」
「きれいになっても罪悪感は少し残りますね。やはり生前にきれいにしてあげたかったです」
「でも、心残りが全部終わったので気が楽になりました。ありがとうございました」
と御礼の言葉と、少しの後悔の言葉を口にされたのでした。
”親孝行したいときには親はなし”ということわざがありますよね。遺品整理の仕事をしていると、このことわざをいつも思い出してしまいます。
ここを見ているあなたの親御さんがまだ存命なのであれば、ぜひ親孝行を考えてみてください。きっと後悔をなくすことができると思います。(と、自分に言い聞かせるために書いておきます)
遺品整理でお困りではないですか?
弊社では、さまざまな事情から遺品整理を行う際のお手伝いをしています。一人ひとりのご希望に沿った遺品整理を行いますので、ぜひご相談ください。