小郡市で遺品整理を行っているアークサービスです。
遺品整理と聞くと、人の死を連想させる職業ですよね。実際そうなのですが、今回ご紹介する事例は、新しい命のために遺品整理を決意された女性を紹介したいと思います。
ご相談内容
「え~と、部屋の片付けをしてくれる会社で間違いないですか?」
「ずっと前からそのままにしている亡くなった主人の部屋と物置をきれいにしてもらいたいです」
「実は娘の出産が近づいていて、いつでも戻って来られるように部屋を作ろうと思っています」
「なんとなく主人のものを捨てられなかったので先送りにしていたらギリギリになってしまって・・・」
「ただ、物が多いのと、女手ひとつなんで業者さんにお願いしないと無理なんです」
「予定日が2週間後なのでそれよりも前になんとかなりませんか?」
とのご相談をいただきました。
ご主人さまとの思い出に区切りをつけて、新しい命のために部屋を提供する。こうやって世代は移り変わっていくのですね。そのお手伝いができることは大変光栄なことです。
まずはお見積りも兼ねて、依頼主様のご希望を詳しくお聞きすることになりました。
お見積り
このお電話をいただいたのがちょうど近隣で別のお見積りをした帰りでした。その足でさっそお見積りに伺います。
現場は小高い丘に立ち並ぶ住宅街のひとつ。遺品整理ではやはり一戸建てが現場である事が多いです。
「散らかってますけどどうぞ」
と案内していただきました。
片付けてほしい場所は「ご主人さまの部屋」「物置がわりの部屋」「通路・階段」「娘の部屋」の4箇所。以下の写真はそのうちの2枚です。
長い間放置されていたとの事で、すこし歩くだけでホコリが舞います。写真に写っているキラキラした光は、待っているホコリがフラッシュに反射したもの。
とはいえ、ある程度整理されており、必要と思われるものは事前に分けているとのこと。ただ、物置代わりの部屋は仕分けされていませんでしたので、一緒に仕分けしてほしいというご希望でした。
その部屋には天袋があるのですが、広く奥行きも相当なもので、ここにも娘さんの小学校の頃の道具や、お父様が生前使っていた服や趣味の道具が詰め込まれていました。
写真だけみると少ないように見えるかもしれませんが、送料としては2tトラック3台分といったところ。たしかにこの量を女性一人で片付けるのは無理があります。
「すみません散らかってて」
と恐縮されていましたが、遺品整理において空き部屋や物置代わりの部屋はどの家庭にもありますので、「皆さん同じですよ」とお伝えすると笑っておられました。
さて、ここで正規の料金を提示させていただくと、あっさり了承。
弊社としてはありがたいことですが、あまりに簡単にご契約になりましたので「ゆっくり考えていただいてもいいですよ」とお伝えすると、「それでいいです。話していて信頼できると思ったので」とこれまた大変ありがたいお言葉をいただきました。
弊社は信頼関係を重視していますので、このように言っていただけるのが一番嬉しい言葉だったりします。
その後は依頼主様とのスケジュールに合わせ8日後の作業となりました。
作業内容
作業当日。実は思っても見なかった事態になりました。作業当日の早朝に、なんと娘様が産気づき、急遽入院先に行かなければならないというお電話をいただいたのです。
ただ、「片付けはお願いしたいので、鍵を開けておきますのでお願いします」とのご希望でした。弊社としては延期してもいいということをお伝えしましたが、「お願いしたいことは紙に書いてますのでそれを見ながらやってもらっていいです」とどうしても本日中にやってしまいたいとのこと。
さらに「お昼には戻ってきますので、そのときに一緒にやってもらいたかった部屋をやってもらっていいですか」とのこと。もちろん大丈夫です。家を完全に任せていただくことになり少々緊張はしましたが、誠実に対応するしかありません。
実際に現場につくと当然誰もいません。玄関に指示書がおいてありましたが、慌てて出ていかれたのでしょう。かなり大雑把な指示だったので困りました。
そこで、事前に聞いていた処分するもの、明らかなゴミなどを丁寧に撤去。判断がつかないものは残しておき、帰ってこられてから仕分けすることにしました。
そうこうしていると11時ころに依頼主様は戻ってこられました。
「すみません。急にこんな事になって」
「赤ちゃんは無事に生まれたんですか?」
「はい!かわいかったぁ~~」
とテンション激高!!
それはそうですよね。僕にはまだ孫はいませんが、孫が生まれたときのことを考えるとソワソワします。「じゃあ赤ちゃんのためにも頑張りましょう!」と遺品整理・家財整理を共同ですすめていきました。
僕もこのようにテンションの高い遺品整理は初めてでしたが、幸せな気持ちで遺品整理をするというのはいいものですね。
結局まる1日かかりましたが、不要なものは希望通り撤去でき、広くてきれいな部屋が出来上がりました。
「1週間後に赤ちゃんが来てくれるので今から楽しみ~」
「気になっていたことも全部終わって嬉しいです」
「色々とご迷惑をおかけしましたが、楽しく片付けができてよかったです」
「何かあったときまたお願いしたいの名刺をもらっていいですか?」
とこちらが嬉しくなるほど喜んでいただけました。
このようなハプニングはなかなかありませんが、とても幸せな気分で作業を終えることができました。
弊社は遺品整理・生前整理を得意としています。お困り事がございましたらぜひご相談ください。