久留米市で遺品整理・生前整理・空き家片付けを行っている業者「アークサービス」です。
今回ご紹介する事例は、、う~~ん、それってどうなの? っと思うような遺品整理の現場でした。その内容をご覧ください。
ご相談内容
「市営住宅の実家の遺品整理をお願いしたいのですが大丈夫ですか?」
そうご相談いただいたのは40代の女性。おっとりした喋り方で、とても印象の良い方でした。
「まずはお見積りをさせていただいた上で、ご納得いただければ対応可能です」とお伝えしたところ、
「あ~そうですよね。では○日にお見積り大丈夫ですか?」とのことでしたので、ご希望の日にお見積りに伺うことになりました。
お見積り
現場は久留米市内にある市営住宅。5階建てのよくある市営住宅です。依頼主様の実家はその1階。
私が現場につくと、すでに依頼主様はお待ちでした。玄関で挨拶をし中を確認します。旦那様もいらっしゃるようです。
中をくまなく拝見すると、そこは故人様が生前生活されていたときのままの状態でした。(以下その時の様子です)
少々乱雑に見えるかもしれませんが、このような状態は珍しくなく、これまでの思い出の品なども保管されているためこのくらいの物量のお宅は普通です。
また、写真にはありませんが、玄関、廊下、納戸、洗面所にも比較的多く物が置かれていました。
「最初は夫と片付けてみたんですが、物が多いし、大きな家具もあるのですぐに諦めました」
とのこと。このパターンは本当によくあります。見慣れた部屋でもいざ片付け、搬出となると想像以上に大変なのです。この物量であれば業者に依頼するほうが結果的に良い傾向にあります。
ここで正規の料金をご提示。作業内容のご説明も行います。
「う~ん、、はい。それでお願いします」
とその場でご契約いただけたのでした。
依頼主様のご希望は、
- 貴重品の捜索
- 全撤去
です。非常にシンプル。残したいものはなにもないとのことでした。
ここでご希望の日時を指定していただいたのですが、「この日に親戚の者が顔を出しますので・・・」とのこと。「何をしに??」とはてなマークでした。
「なんでも片付ける前に部屋を確認させてほしいって言われたので、渋々ですがOKしました」
「邪魔にはならないと思いますのでいいでしょうか?」
とのこと。ちょっと気を使ってしまいそうですが、もちろん問題ありません。あとはすべて弊社にお任せいただけるとのことでしたので、信頼にこたえるべく頑張りたいところです。
作業内容
今回は2日間をちょうだいし、ハウスクリーニングまで行います。
さっそく作業開始です。
まずは玄関まわりから整理していき、通路を確保。物置代わりになっている部屋では、タンスの中、服のポケットまで確認し、貴重品や思い出の品を捜索していきます。
とここで、お昼前の時間に「ガチャリ」とドアノブの音がしました。「ん?親戚の方かな?」と思って玄関に向かうと、そこには50代と思われる男女がいらっしゃいました。
「あ~業者の方?ちょっと中を見せてくださいね」
と有無を言わさず入室されます。土足で。
(え~~嘘でしょ!?)
とっさに「すみません。傷がつくかもしれないので靴は脱いでいただいていいですか」と注意を促すと、「あとで掃除するんでしょ?なんかベタベタしてるから脱ぎたくない」とのこと。
さらに、「僕らのことは気にしないで」と言われてしまいました。
少々カチンときましたが、あとでしっかりとお掃除しよう、と思い作業を続けることにしました。
作業中、二人の様子を見てみると、バッグや箪笥の引き出しをバラバラとぶちまけて何かを探している様子。どうやら金目の物を探しているようです。
嫌な気分になりましたが、遺品整理にはつきものの光景です。さすがにここまでひどい家探しは珍しいですが・・・
一部屋を確認し終えると、今度は作業をしている私達の部屋でも家探しが始まりました。「貴重品があればお伝えしますよ」と言いますが、「自分で見たいので」と家探し続行。
さすがにその場でバラバラにぶちまけるという暴挙はなかったものの、なんとも言えない寂しい気分になったのでした。
けっきょく金目のものは何もなかったらしく、親戚の方はおよそ2時間の家探しで帰っていかれました。あとに残ったのは床にぶちまけられた遺品です。これらをしっかり仕分け・分別を行い整理していきます。
すべての遺品整理が終わったところで依頼主様に確認していただきます。ハウスクリーニングまでしっかり行っていたのでとても喜んでいただけたようです。
一応このようなことがあったことをお伝えすると、
「はい、わかっていたことですので大丈夫です」
「相続のときもいろいろと言ってきた人たちですので・・・」
「遺産と呼べるものは何も持ってないんですけどね」
とのこと。なんともお優しい回答。私であれば文句の一つも言いたくなる内容です。
ちなみにですが、この現場ではたしかに貴重品と呼べるものは何も出てきませんでした。古い通帳と印鑑くらいでしょうか。
何はともあれ、依頼主様のご希望どおりの遺品整理を完了することができ、ご満足いただけたようで良かったです。個人的には変なしこりが残った現場でしたが・・・
遺品整理、空き家片付けではぜひご相談ください。あなたに最も喜んで頂ける内容で整理いたします。