佐賀市内で遺品整理・生前整理・空き家片付けを行っている業者「アークサービス」です。
今回は過去最大級のお仏壇を供養、処分させていただいたときの事例を紹介します。遺品整理でお仏壇の処分をお考えの方の参考になるとうれしいです。
ご相談内容
ご相談はお電話でいただきました。
「今は空き家になっているところを片付けてほしいんですが、佐賀でも大丈夫ですか?」
弊社は佐賀県全域に対応していることをお伝えすると、
「そしたら一度見積もりをお願いしますか?」
「けっこう量が多いと思いますので驚かないでくださいね」
とのことでした。遺品整理では驚くような量の家財を処分することがあるので慣れています。「大丈夫です!」とお答えし、ご希望の日に伺うことになりました。
お見積り
伺ったのは佐賀市大和町。依頼主様は50代の女性。
ご挨拶を済ませると、「ではさっそく空き家のところまで行きましょうか。私の車に乗ってください」とのことで、依頼主さまと一緒に現場まで向かうことになったのでした。
現場の空き家は山に向かって車で20分程度のところにありました。ポツポツと民家はありますが、かなり山手にあります。
「ここです」
と降ろされた先にはとんでもなく広い豪邸。さすがに手入れがされていないので雑草や苔が伸びていましたが、非常にお金がかかっているであろうことがわかります。
写真を撮っていなかったのであくまでもイメージですが、↓こんな感じです。

(出典:https://satsuei-navi.com/kamakura_nihonkaoku/)
これを2階建てにした日本家屋をイメージしていただくとわかりやすいかも。
すごい豪邸に驚きつつさっそく中を拝見します。中は空き家といえど、当時生活されていたときのままの状態でした。各部屋を確認していきますが、部屋数も過去最多。なんと12部屋。その一つ一つが広く、家財もしっかり残っています。
キッチンは2箇所。トイレは6箇所。なかなかお目にかかれない豪邸です。
また、応接間には一枚板の大きなテーブル。ペルシャ絨毯。納戸には大量の瓶、木箱(中身不明)。押し入れにも「何十人分あるの?」と思うほどの布団。などなど、外観に負けず劣らない家財の量です。
特に驚いたのが仏壇です。総欅(けやき)造りで2m級の超巨大仏壇が鎮座しています。こちらもイメージですが、↓の画像の仏壇によく似ています。

(出典:http://butsudanizumi.com/kakaku/)
「けっこう量が多いと思いますので驚かないでくださいね」の言葉が脳裏に蘇ります。まさかこれほどとは・・・、すべてを搬出するのであれば、2tトラック30台はくだらないであろうことが予想されました。
「かなりありますよね」
「父がなくなって今の所(市内)に移り住んでいます。大きすぎますし、やはり不便なので・・・」
「先々では解体することになるとは思いますが、その前に父の遺品や思い出の品なんかを整理しておきたいのです」
「仏壇も新しく購入してますからここにある仏壇は処分してほしいです」
「高かったらしいんですけどちょっと大きすぎますよね。正直管理できないんですよ」
とのことでした。ここで依頼主様のご希望をまとめると、
- 最終的には空っぽにしたい
- 何がどこにあるのか忘れたので一緒に捜索、整理してほしい
- お仏壇だけは供養してほしい
というシンプルなもの。しかしこの量です。時間も相応にかかりますし、料金も高額になります。しっかりと作業内容を説明させていただき、料金もできるだけ頑張ったお見積りをさせていただきました。
すると依頼主様はご納得されたようで即決。金額が金額なので即決されるとは思っていなかったのでこちらが驚いてしまったのは内緒です。
作業は2週間を予定。
作業内容
さて、実際の作業ですが、家具類は古いものばかりとのことでしたので解体しながらすべて処分していきます。といっても家具類だけでもトラック10台分以上ありました。
また、その中には記憶にはなかったけど大切なものもでてくるんですよね。このようなものを依頼主様に確認を取りながら仕分けしていきます。
お話によると、「引っ越すときには必要なものだけを持っていったので、たぶん何一つ捨ててないと思います」とのことで、その物量は半端ではありませんでした。
こうしたものを残すものと処分するものを判断するのは依頼主様お一人ですので、何度もお聞きしないといけないのですが、やはり普段しないことを続けていると疲れて来られたみたいです。
お父様の遺品を仕分けするときは、やはり思い出からか判断が難しくなった場面もありました。お父様は油絵が趣味だったようで、たくさんのキャンバスが残してありました。
その中から形見となるものを選別し、その他愛用されていた小さな道具入れ、仏像、掛け軸などを残すことにされたのでした。
そして依頼主様の疲れを考慮しつつ、1日1日と豪邸をカラにしていきました。
終盤で気になっていた巨大仏壇の撤去を行います。処分とはいえ、まずは供養をするために大切にお寺に運ばなければいけません。
しかしこれが重い! もちろん仏具などはすべて外して抱えようとするのですが、男性4人でなんとか抱えられる重さです。
一番苦労したのは仏間から仏壇を運び出すときです。仏間にピッタリと収まった巨大仏壇を動かすのに、ほとんど余裕のない隙間に無理やり体を滑り込ませて抱えあげます。
無理な体勢で重量物を抱えあげるのは一苦労でした。
仏間から出てしまえばあとは簡単。毛布できれいに包み、傷がつかないようトラックへ載せ、ロープでしっかり固定。あとは事前に予約しておいた提携のお寺でその日のうちに供養していただきました。
けっきょく予定より少し早い11日で作業は完了。取り壊し予定なので掃除は簡単なもので良いとのことで、掃除機がけと簡単な拭き掃除だけさせていただきました。(それでも半日かかりましたが・・・)
依頼主様もとてもお疲れの様子でしたが、心残りがすべて解決したことでとても喜んでいただけました。
弊社では今回のような大量の遺品整理から、1R程度の少ない遺品整理まで、依頼主様さまにご満足いただける形で整理させていただきます。遺品整理・空き家整理でお困りのときは、ぜひご相談ください。