山口県宇部市で遺品整理・生前整理を行っているアークサービスです。
「親の心子知らず」という言葉がありますよね。どれだけ我が子を愛しているのか、子供にはその気持がわからないということわざです。
しかし、その逆の「子の心親は知らず」という場合もあります。今回はそんな現場に遭遇した事例を紹介します。
ご相談内容
「アパートの一室を空っぽにしてもらいたいんですが、場所が宇部市なんですが対応されてますか?」
あるときこのようなご相談をいただきました。アークサービスでは、山口県宇部市までであれば対応しているため大丈夫であることをお伝えしました。
「ではお見積りをお願いします。一応、今月中に終わらせたいので、できれば早めに料金がわかると助かります」
とのことでしたので、最短の2日後にお見積りに伺うことに。
遺品整理見積もり
約束の日に現地につくと、そこは下の写真のような古めのアパート。
依頼主様とご挨拶し、さっそく中を確認。間取りは2DK。年配の方に多いのですが、家具や家電は古いものを長く使われていたご様子。しかし古いながらもこざっぱりとした部屋です。
「どうでしょう?私から見ると結構な量に見えるんですが・・・」
どうやら遺品整理にかかる費用を気にしていらっしゃるご様子。でも、これは当然ですよね。私であっても料金が一番気になるところです。
ここで依頼主様のご希望を再確認。空っぽにするにしても、探すものや残すもの、遺品を供養するのかで料金が変わってきます。ご希望としては、
- 基本的に残すものはない
- もし買い取れるものがあればお願いしたい
- 貴重品はないと重いけど一応探してほしい
- 金庫があるので一緒に処分してほしい
というもの。ということは、予定通り貴重品の捜索をしつつ、全撤去ということになりそうです。総量としては2tトラック2台分で行けそうです。
正式なお見積を提示したところ、「うん、うん、それなら大丈夫です。予定していた予算より若干オーバーしてますが、お願いします」と即決。
少々予算オーバーとのことでしたが、ありがたいことに決めていただけたのでした。作業日程をすり合わせが終わる頃、依頼主様は次のような事を話しだされました。
「ここには母が一人で住んでいたんです。もう、、20年以上になるかもしれません」
「一人暮らししてくれるもんですから、結婚当初は母の面倒を見ないで済むし、孫の世話もお願いできてとても助かっていました」
「でも、やはり年とともにいろいろ弱くなってくるじゃないですか?」
「ここは階段もあるし、もし足を踏み外して怪我でもしたら、もし何かあって倒れたりしたら、、、と心配していたんです」
「で、子供も大きくなって余裕が出てきたので『一緒に暮らそう』って何度も言ったんです」
「でも『あんたには迷惑かけたくない』の一点張りで・・・」
「そう言ってくれるのはありがたいんですけどね・・・。娘としてはいつも心配ですし、ときどき様子を見に来るのも大変だったんです。あら、なんだか愚痴っぽくなっちゃいましたね」
とのこと。親として子供に迷惑をかけるのは嫌なものです。私が同じ立場でもそう考えるかもしれません。
でも、逆にそれが子供の負担になることもあることもあるんですね。もし私にそんな時が来たなら、バランスの良い選択をしたいと考えさせられました。
そんな話を聞きつつ、遺品整理の詳しい内容を決めていきました。
実際の遺品整理
今回は「最後なので私も一緒にやります」という依頼主様と共同で作業を進めていきます。
依頼主様はお母様の遺品が多い寝室を。弊社はキッチン、風呂場、玄関といった細々したものが多い場所から開始です。
どこも比較的整理整頓されていましたが、一人暮らしだった割にはかなりの量の家財があります。どうやら本がお好きだったようで、雑誌から小説まで本棚2つ分、びっちりと入っていました。
タンスには過去の通帳がきれいに並べてあります。アクセサリーも出てきました。ただ残念なことにイミテーションばかりでしたので、買取はできませんでした。
依頼主様も「残念!」と笑っておられます。
依頼主様も頑張っていただきました。やはり遺品を整理する手は止まりがちでしたが、こちらの指示に従って分別・梱包まで丁寧にやっていただけました。(ありがとうございました)
家具は解体し搬出、梱包された遺品も次々に積み込んでいきます。金庫(空)は小さなものでしたのが、やはり重量はそれなりなので慎重に運び出していきます。
ベランダには鉢植えが10個ほど。いずれも枯れてしまっていましたが、観葉植物を育ててあったようです。これらもすべて処分となりました。
今回発見できた貴重品は、通帳、印鑑、アクセサリー、アルバム、商品券(2万円分)です。
かかった日数は1.5日。2トントラック2台ぴったりでした。最後にお礼の言葉をいただき完了です。
今回もいろんなことを学ばせていただきました。
子が親を思う気持ち、親が子を思う気持ち、どちらも大切にしたいですね。
弊社ではお客様のご希望に合わせた遺品整理を行っております。遺品整理でお悩みのときは、ぜひご相談ください。